「外国税額控除の還付金について」というe-Tax・国税庁を名乗るメールが届きました。
メールには「外国税額控除還付額 91,700円」と表示され、Android版e-Taxアプリをダウンロードして還付金の受取手続きをするよう案内されています。
一見すると国税庁から届いた正式な還付金のお知らせのように見えますが、確認してみると気になる点がいくつもありました。
特に今回のメールには、e-Tax公式の案内とは異なる送信元メールアドレスと、用途の分からない添付ファイルが確認できます。
実際に届いたメールをもとに、e-Tax・国税庁の公式情報と比較しながら確認していきます。
「外国税額控除の還付金について」というメールが届いた
今回届いたメールの件名は、
「税務署からのお知らせがあります」
です。
メールを開くと、国税庁やe-Taxを思わせるデザインになっており、「e-Tax メッセージボックス 未読1件」と表示されています。
画面上で確認できる主な内容を整理すると、次のようになっています。
| 確認項目 | メールに表示されていた内容 |
|---|---|
| 件名 | 税務署からのお知らせがあります |
| 表示名 | 【e-Tax 通知センター】 |
| 送信元 | website@website.biglegado.com |
| 受信日時 | 2026年9月25日 09:47 |
| メッセージ | 外国税額控除の還付金について |
| 外国税額控除還付額 | 91,700円 |
| 受取手続の完了期日 | 令和8年10月31日 |
| 誘導内容 | Android版e-Taxアプリをダウンロードして受取手続 |
| 添付ファイル | SofyQuc.smo |
91,700円の「外国税額控除還付額」と表示されている
今回のメールで特に目につくのが、
外国税額控除還付額 91,700円
という表示です。
さらに本文には、
「令和7年度分の所得税について、外国税額控除の適用に伴う還付金が確定いたしました。」
と記載されています。
そのうえで、還付金を受け取るにはe-Taxアプリ内のメッセージボックスから手続きが必要として、Android版e-Taxアプリのインストールへ誘導しています。
メール内には、
「アプリをダウンロードして受取手続」
というボタンも設置されています。
91,700円という具体的な金額が表示されていると、「自分にも還付金があるのでは?」と思ってしまうかもしれません。
しかし、メールに表示された金額やボタンだけを見て、そのまま手続きを進めないことが大切です。
送信元は「website@website.biglegado.com」だった
次に確認したのが送信元メールアドレスです。
今回のメールでは表示名が、
【e-Tax 通知センター】
となっています。
ところが、実際に画面上で確認できる送信元は、
website@website.biglegado.com
でした。
e-Tax公式では、「税務署からのお知らせ」等のメールについて、送信元を次のように案内しています。
e-Tax(国税電子申告・納税システム)<info@e-tax.nta.go.jp>
今回確認した「website@website.biglegado.com」とは一致していません。
e-Tax公式:「税務署からのお知らせ」等のメールが届いた方へ
ただし、表示名やFrom欄だけでメールの真偽を判断するのも危険です。
送信元の表示を本物らしく見せる「なりすまし」もあるため、本文の内容やリンク、添付ファイルなども含めて確認することが大切です。
e-Taxは「メールにファイルを添付しない」と注意喚起している
今回のメールでもう一つ重要なのが、添付ファイルです。
メールの一番下まで確認すると、1つのファイルが添付されていました。
スクリーンショット上では、ファイル名は、
SofyQuc.smo
と読めます。
このファイルについては、開いたりダウンロードしたりして中身を確認していません。
e-Tax公式では、不審なメールへの注意喚起の中で、e-Taxから送信するメールにファイルを添付することはないと案内しています。
さらに、添付ファイルが付いている場合はe-Taxから送信したものではないとして注意を呼びかけています。
そのため、「税務署からのお知らせ」などを名乗るメールに用途の分からないファイルが添付されていた場合、確認のためにファイルを開いたりダウンロードしたりしないようにしましょう。
本当に還付金があるかはメールのボタンを使わず確認できる
では、本当に自分に所得税の還付金があるか気になる場合は、どう確認すればよいのでしょうか。
e-Tax公式では、還付申告・申請を行った人で一定の条件を満たす場合、e-Taxへログインすることで還付金の処理状況を確認できると案内しています。
確認する場合は、今回届いたメール内の「アプリをダウンロードして受取手続」というボタンを押すのではなく、自分でe-Tax公式サイトを開いてログインします。
e-Taxでは、マイページの「還付・納税関係」から還付金の処理状況を確認できます。
この方法なら、不審なメール内のリンクやボタンを利用する必要がありません。
今回のメールで気になった5つのポイント
今回届いた「外国税額控除の還付金について」というメールについて、気になった部分をまとめます。
1.公式案内とは異なる送信元
今回確認できた送信元はwebsite@website.biglegado.comです。
e-Tax公式が案内している「税務署からのお知らせ」等の送信元とは一致していません。
2.91,700円という具体的な還付額
「外国税額控除還付額 91,700円」と具体的な金額を大きく表示しています。
金額が具体的だからといって、それだけで本物と判断することはできません。
3.「外国税額控除」という税務用語が使われている
単に「還付金があります」とするのではなく、「外国税額控除の適用に伴う還付金」という表現が使われています。
専門的な税務用語が書かれていると本物らしく感じるかもしれませんが、それだけで正規のメールと判断せず、公式サイトから確認することが大切です。
4.Android版e-Taxアプリのダウンロードへ誘導
メール本文には「アプリをダウンロードして受取手続」というボタンがあります。
還付金の有無を確認するために、不審なメール内のボタンからアプリをインストールする必要はありません。
確認したい場合はメール内のボタンを使用せず、自分でe-Tax公式サイトを開きましょう。
5.用途の分からない添付ファイル
スクリーンショット上では「SofyQuc.smo」と読める添付ファイルがあります。
e-Tax公式は、e-Taxから送信するメールにファイルを添付することはないと注意喚起しているため、今回のメールを判断するうえで特に重要なポイントです。
このメールが届いた場合はどうすればいい?
同じようなメールが届いた場合は、慌てて手続きをする必要はありません。
- メール内の「アプリをダウンロードして受取手続」を押さない
- 添付ファイルを開いたりダウンロードしたりしない
- メールへ返信しない
- メールから個人情報や金融機関情報を入力しない
- 還付金が気になる場合は、自分でe-Tax公式サイトを開いて確認する
国税庁では、国税庁や税務署をかたった不審なメールについて注意喚起しています。
不審なメールから国税庁を装ったサイトなどへ誘導されるケースもあるため、メール内のリンクやボタンから手続きを進めないようにしましょう。
まとめ|「外国税額控除の還付金91,700円」というメールには注意
今回は、「税務署からのお知らせがあります」という件名で届いた、外国税額控除の還付金に関するメールを確認しました。
メールには国税庁・e-Taxを思わせるデザインが使われ、外国税額控除還付額91,700円と具体的な金額まで表示されています。
しかし、実際に確認すると、
- 送信元が「website@website.biglegado.com」
- Android版e-Taxアプリのダウンロードへ誘導している
- 「SofyQuc.smo」と読める添付ファイルがある
- e-Tax公式が案内しているメールのパターンと異なる部分がある
といった点が確認できました。
特に、e-Tax公式は、e-Taxから送信するメールにファイルを添付することはないと注意喚起しています。
同じようなメールを受信しても、メール内のボタンや添付ファイルから確認するのではなく、還付金が気になる場合は自分でe-Tax公式サイトを開いて確認するようにしましょう。



